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風紀委員は今日も穏やかな毎日を過ごしております。

つっても、他の方々は委員長を止めたり委員長をなだめたり委員長に殴られたり大変そうですが。(おもに草壁さん。というか草壁んさん以外の風紀委員の顔と名前がぶっちゃけ一致しない)

そんな平和なときは長くは続かないもので。

恐ろしい爆弾がずどーーんと投下されたわけであります。

時は遡ること三十分前。




「あぁーー!やっと授業終ったーーー!あああああああ!!委員会がぁああああ!!」

「最初と最後のテンションの上がり下がりが凄まじいわねあんた」


しょうがないんだよ花ちゃん。授業が終わるのはものすごくうれしいけど風紀委員の仕事をするのもものすごく嫌なんだよ。


「あ、楓ちゃーーん!なんかね、すっごい綺麗な人が呼んでるよーー!」


教室を出ようとしていた女子生徒Аもとい、喜代(きよ)ちゃんが呼んでる。あ、ちなみにこの子はもう当分出てこないと思うので名前覚えなくて大丈夫です。


「楓ちゃーーん!イラっとしたから殴ってもいいーー?」

「ダメェえええ!!!!」


怖いっす喜代ちゃん。鞄を引っ掴んで誰かなーー?と廊下を除く。

あれ、獄寺が床で死んでる。ということは…


「ビアンキ!!」

「久しぶりね楓。ちょっと話があるんだけどいいかしら?」

「え、いや私今日委員会が…え、ちょっと待っ!!」


止める私を引きずるようにして連れて行くビアンキ。私の答えを聞く気はないようです。

心の奥で、悪魔が囁いています「よっしゃ!そのままついて行っちまえ!!委員会をサボれるぜ!」

心の片隅で、天使が囁きます「そのままついて行って、ビアンキさんの助けになりなさい」


「このことにより導き出された結果……ビアンキさんお供します!!」

「もちろんよ」


はてさて、私はどこへ連れて行かれるのでしょう?

トコトコとビアンキさんの後ろを歩く。そんな可愛い足音立ててねぇだろ小説だからって調子に乗ってんじゃねェよバァーーカって思ったそこの人。今すぐ出て行きなさい。そんなこと言う子に育てた覚えはありません!

とまぁ、心の中で何回目かの寸劇が幕を閉じたとき、ビアンキさんが足を止める。そして、おもむろにこちらを振り返ってこう言った。


「楓、貴女好きな人がいるわね?」

「は?」


いきなり何言いだすんですかこの人は。私に好きな人がなんだって?わたしは耳が悪いからよく聞こえんよ!


「ポイズンクッキング……」

「のわぁあああ!!なんで心読めてるのぉお!」

「気にしちゃ負けよ。で、いるわよね?」


居るわよねって疑問形なのに疑問形に聞こえない!!なんか黒いオーラを背負ってらっしゃるし!てかなんでいきなりブラックオーラ纏って恋バナし始めるんですか!!怖いっすよ!


「愛のためよ」

「誰の!?」

「知ってるわ。あなたの好きな人は」

「え、さっき教えろゆってたじゃないっすか」


あぁ!!そんな素敵な料理を両手に持って何をしようというんですか!さっさと手放してください!


「これをあげるわ」


そう言って手渡されたのは、一枚のチケット。並盛遊園地と書かれたソレは言わずもがなあのイベントを彷彿とさせるもので……


「相手の方にはリボーンが渡しておいてくれるらしいわ」

「へ!?そんな、だったらリボーン君と行きた…なんでもないっす姉御!」


そうだったよこの人リボーン君loveだったよ。

とりあえず、身に危険が降りかからないようにおとなしくしたがっておこうと思います。

つか、私の好きな人って誰だよ。



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