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はい、ただいま委員長と机に向かい合って座っております。んでもって、委員長は教科書を持ってます。ていうかこの人勉強できるんだろうか。

いつも、群れてる…とか言って学校歩き回ってるだけの人が勉強できるんだろうか。


「できるよ。殺すよ?」

「酷ッ!!」

「何か言った?」

「んじゃ、よろしくお願いしま〜〜す」


もっしゃもっしゃとお菓子を食べながら言うと、物凄い形相で睨んできたのでサッと視線を逸らした。


「で、何の教科が一番駄目なの?」

「んー全部」


ゴン。ちょっと、教科書で殴るのやめて下さい。ダメージが。


「えっとじゃあまず、社会あたりからやりますか」

「と言いながら君は何でテレビをいじり始めるの」


え、何で?そりゃ、このテレビの下にDVD隠しておいたからですよ。これ見て勉強すりゃいいじゃん。世界大戦辺りなんて完璧だぜ!!


「またアニメ?」

「あぁああああああ!!なにやってんですかぁあああ!!」

「握りつぶしただけ」

「あぁあああああああ!!」



DVD大破。



「ごめんなさい。申しません。だからお願いします勉強教えて下さい」

「最初からそう言えばいいんだよ」


そういって、目の前に教科書を突き出してくる委員長。読めということだろうか。それでいいんだろうか。うん、読みます。


「えっと、お前の頭はもうどうにもできねェよふざけてんのかコラアアア!!」

「赤ん坊が渡せって言ったんだよ」

「え」


委員長が指さした先にいるのは紛れもない。リボーン君。めっちゃかわいい。


「チャオっす」


ほら!あいさつしてくれたよ!!こんなリボーン君があんな怖い言葉言うわけないだろ!!馬鹿か!!馬鹿か委員長は!!


「嘘だよね!?嘘だよね、リボーン君がそんな言葉言うわけないよね!?」

「事実から目をそむけんじゃねェ」

「あ、はい。ってリボーン君!?格好いいこと言ってごまかそうとしてる!?」

「楓、いいかげんうるさい。黙ってなよ」

「マジすいません。だから菓子箱しまうのだけはご勘弁を」



勉強開始から数分後………


「だから、それをxに代入すればいい話でしょ?」

「何言ってるんですか!xだって1なんかに下剋上起こされたらたまったもんじゃありませんよ!居場所を一つ奪われるんですよ!?」

「君はxの何を知ってるんだ」


え、別に皆さんコントやってるわけじゃないですよ。だってほら、委員長なんて殺気立ってるし。でも仕方ないのです。

どんな状況でも、勉強会開いても、勉強する気に何て慣れないのです。


「もういいよ。次、ほら面積求めて」

「んー……(何この複雑な形。丸の中に三角入れるなよ。しかも三角形以外の所の面積求めろってどういうことだよ。だったら最初っから三角形入れるなよ)」

「…(絶対、僕が心読めるってこと忘れてるよね)」

「うむむ…(てか、考え事するとお腹すくって本当なんだな。どうしよっかな。腹減って来たな)」

「まだ?」

「うん、決まった。自分の力を信じることにする」


ダンと問題集を机の上に叩きつけて、立ち上がる。そして、問題集を持っていた右手をそのまま菓子箱に延ばしありったけのお菓子を掴む!!

足に全生命力を掛けて走りだ…せなかった。


「逃げようたってそうはいかないから」

「く、首を掴むのをやめい!無礼者!わらわを誰だと思っておる!!」

「……」


あ、あれ!?スルーですか!?

ボケかましてスルーされるのが一番悲しいってわかってんのかなこの人!?


「仕方ないですね。勉強しますよ。真面目に。だからその前に糖分…」

「さっきから何回菓子箱からにしたら気が済むの?」

「あ…」

「太るよ」


ビシャ――――ン

私の背景はいつの間にか黒に変わりそこにはお決まりの、あの雷ビシャ―ンが現れる。


「ま、まさか勉強会にこんな刺客が投入されていたとは…」


仕方ないので、まじめに勉強を始めるのでした。



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