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「大体そんな格好して、襲われでもしたらどうするの」



「殴り飛ばす」








あれ〜?委員長が「あ、そう言えばこいつこうだったよ。もう駄目だよ」的な目でこっちを見てるんですが。どうしよ。



襲われるって…そんな奴いたら殴り飛ばすに決まって……ん?



うん、ちょっと待って。さっきの委員長の質問をもう一回脳内でリピートしてみよっか。うん。そうしよ。



せーのっ!



≪大体そんな格好して襲われでもしたらどうするの≫




んん?これはあれではないですか?心配してくれてるんじゃないのかな?てかそうだよね?そうって言って誰か!!








「はぁ…分かった。帰りなよ」




「マジでかぁ!!」





帰っていいの!!やったぁああ!!説教から解放される!うわっほぉい!!






「ほら、行くよ」



「は?」






Why!?なぜ一緒にかえる的な展開になっておるのだ!!これはあれなのか!?ついにこの小説もギャグ路線じゃ駄目だと踏んで恋愛路線に切り替えたのか!?そうなのか!?







「楓、うるさい。早くしろ」




「うん、ごめんなさい。ちょっとした希望を持ってたんだけど今ごみ箱に捨てたとこ」




「意味わかんないこと言わないで、さっさと行くよ」







そして、何気ないしぐさでつながれた手。あ、昔はよく手つないで遊んでたなぁ〜〜(楓が無理矢理引きずり回してだけ)なんてことを考えてみちゃったりする。

でも、委員長からは一回もつないでくれなかったんだよな〜〜……待てよ。今あれだよね!?今完璧委員長の方から手つないできたよね!!




恋愛路線も捨てたもんじゃないんじゃね!?










「委員長、委員長!ちょっと待って!今ごみ箱に捨てた淡い希望拾ってくるから!!」




「…まだ、風邪ひいてたの?」




「違う!!風邪ひいて頭おかしくなったんじゃない!!」








その後、また「あ、ゴメン最初から外れてたね」って真顔で言うもんだから手に持ってた希望君をまたまたゴミ箱の中にダイブさせてしまいましたよ。


あ、意味わかんない?ごめんなさい。







んでもまぁ、一緒に帰れたのは嬉しくなくもない。


うん、帰り際にお腹ならなかったら良い雰囲気だったな。




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