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綱吉君たちに無理矢理、あここ大事だよ?無・理・矢・理!!お前が先に行けよって言われたんで、仕方ないので突入します。


風にはためく軍服、身の丈ほどもある長剣を携えて…いざゆかん!!!






「突撃じゃぁああああああああああああ」







黒曜ランドの古びた扉を足蹴で、ぶっ壊して中に入る。後ろにいる人たちとの距離が若干遠くなったのは気にしない。気にしてないとも!!…ちょっと悲しいけども。


まぁ、それは置いておいて、今私の目の前にある信じられない光景。京子ちゃん、ハルちゃん、花ちゃん、クロームちゃん、イーピンちゃん。皆さんお元気そうで。そして、後ろの骸さん。あ、目をそらさないで!!なに!?何なのこの状況は!?





「あ、来た来た!!」




いや、そんな花さん。笑顔で手を振られても。というかあなたはここにいても宜しいのですか!?マフィアとか知らないよね!?ねぇ!!


すると、私の考えを読み取ったのかクロームちゃんが私に耳打ちしてくる。





「あのね、幻術でここ、普通の家みたいに見えてるの…」



「あぁーなーるー」






でも、そんな手の込んだことまでして何してるの?と首を傾げれば、クロームちゃんは笑って私の手を引いて一つの椅子へ座らせる。

あ、どうもどうも。座りますけども。
















これが、いけなかった。何で私は疑わなかったんだろう。



























「んぎゃああああああああああああああああああああ!!!!」









黒曜ランドに入っていった楓の絶叫が、響く。それを聞いて慌てて中に入った俺たちは、目の前に広がる光景に唖然とした。何だこれは。




「や、やめて下さい!!いやマジで!ごめんて!!」




「駄目ですよ楓ちゃん逃げちゃ!!」




「逃げずにいられるかぁああ!!」




「楓ちゃん♪」




「ごめんね京子ちゃん!」




中に入った俺たちの目に入ったのは、楓を引きずって、隣の部屋に連れ込もうとする女子五人。イーピンなんか餃子拳使おうとしてる。それはや目ておこうよイーピン。


そして、ハルが手に持ってるのは何か服らしきもの。らしきものというのは何か妙に量が多いような。普通の服には見えないような。


全力で抵抗する楓に、ハルがとどめの一言。






「楓ちゃん、後ろに雲雀さんが!!」




「違うんです委員長!!別に群れてません!大丈夫!私はいつだってゴーイングマイウェイです!!」



「隙あり」





がしっと腕を黒川につかまれて、連れ去られていく楓。正直訳が分からない。何子の急展開ついていけねーよ。でもまぁ、とりあえず俺たちがするべきことは…




「説明してくれるよね?骸」



ニッコリを笑顔を浮かべて骸の肩をたたくと、後ろの獄寺君が若干離れて行ったのは気にしないことにしよう。だって俺だってムカついてるんだ。


骸も一瞬引きつったような笑いを見せたが、すぐにため息をついて頭を抱えた。



「ハァ…言っときますけど僕は被害者ですからね」




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