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「ねぇ」
「ん〜?」
黙々と手を動かしながら答える私。
ちゃんと仕事してるよ?偉くね?
普通ならね、この辺で逃げ出すんだけど今日は気が向いたから手伝ってあげてるんだよ。
「手伝ってあげてるなんてどの口が言うの?」
「言ってません。貴方がエスパーなだけです」
答えてる間も私は手を動かし続ける。
それも風紀委員長の雲雀恭弥殿の癇に障ったようで無言でトンファーを首筋に当てられる。
「今馬鹿にしたよね?」
「してません」
見下しただけです。
「見下してる?」
そうそう・・・もう私喋るってことがなんなのかわかんなくなってきましたよ。
「で、それ何?」
私の手元を見ながら言う。
何ってこれは・・・
「大事な書類」
「ふぅん。じゃあ、僕に見えている【リボーン君観察日記】っていう文字は幻な訳だね?」
「そういう事になりますねー」
しれっと返すと、私は書類に「結果・リボーン君は可愛い。今日も天使でした。時々ツナを脅してるのを目にするけど気にしない。きっと目の錯覚」と書き付けてノートを閉じる。あ、違う。書類をとじる。
「思いっきり白状してるね」
「ちょ、早まるな委員長!!」
「早まってないよ、君自覚あるわけ?」
「自覚?何の自覚?字なら書けますが」
「風紀委員としての自覚だよ。遅刻するわ、仕事はしないわやる気あるの?」
ない!!!
「やだなーあるに決まってるじゃないですかー」
「今心の中でないって断言したよね?」
・・・・・・ギャアアアアアアアアア!!!!
楓、今日も雷落とされてまーす・・・
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