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ということで冒頭に戻るのでした。
「委員長〜私の喉が悲鳴あげてます〜〜ジュース―!!」
かつてないほど猫背になりながら、トボトボと委員長の後ろを歩いて呟くと振り返った冷徹男からひと言。
「トボトボっていうよりのそのそだね」
…別にそこにコメントくれなくても。
いつも思うんだけどさ!委員長って空気読めてないよね!読もうともしてないよね!
「読む必要が僕にあるのかい?」
「心は読めるのに空気は読めないってこんな悲しい子お母さん初めて見たわ!!」
「楓、どうやって死ぬのが一番苦しいと思う?」
「そうですね!死なないのが一番苦しいんじゃないですかね!なんたって渡る石けんはパパばっかりって言いますからね!」
だから殺さない方向でお願いします!!と大声で叫びながら頭を下げると、頭上にものすごい殺気が降り注ぐ。
委員長!ハゲる!殺気光線でハゲる!
「楓…君のこと侮ってたみたい」
そう呟いて、歩いていく。は?意味が分かりませんぞ?
タタタッと軽く小走りをして、委員長を追いかけてすぐそばまで行くと、小さな声でつぶやいた声が耳に入った。
「馬鹿だとは思ってたけど此処までとはね…大丈夫かな?」
し、心配されちゃったよ!
え、嘘!?そんなに私は悲しい子ですか!?別に平常だよ!普通の子代表だよ!
「楓、ジュース何がいいの?」
「炭酸!スカッとしそうなやつ!!」
なんだなんだ!今日の委員長は機嫌がいいぞ!ジュース買ってくれるってよ!
すると委員長は、近くの自動販売機まで歩いて行く。
ピッガシャン
自動販売機から音が響いた後、委員長がまた戻ってくる。
「ありがとうございます〜〜!!」
「これあげるから見回り手伝ってね」
そして、私の手の上に乗せられたのが…ココア。
…スカッとしそうなやつ?
…炭酸?
「いいんちょ、これはなんという飲み物でしょうか」
「ココア」
「……委員長炭酸って知ってます?シュワシュワなるやつですよ?」
「それくらい知ってる!」
そういうと、私は大きく目を見開く。まさか、まさかこの人…!!
「委員長!!!」
町中に響き渡るんじゃないかと思うくらい大きな声で私は叫ぶ。すると、さすがの委員長もちょっと吃驚したようで何?と聞き返してきた。
「ココアはシュワシュワなりませんよ!?委員長が飲んでるココアはココアじゃないですよ!!」
………なんで殴るのさ。せっかく教えてあげたのに。
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