きっかけは、千鶴のこの一言だった。
「この頃寒いですもんねー」
『だねー。・・・あ、そうだ。皆今日暇なら、私ん家
で鍋パーティしない?』
「行く行く〜!」
「でもいいんですか?そんな急に」
『大丈夫。今日親旅行だから妹しかいないから』
「よし、じゃあ今からゆうちん家にしゅっぱーつ!」
「お鍋久しぶりだねー」
「ねー」
『あ、そうだ。茉咲ちゃんも呼ぼう』
「そんなに人数増えんなら、途中で買い足ししといた方が
よくねえか?」
『あ、そうだねーー』
普段はだらだら行動だが、食べ物のことになると急にすばやくなるのは
高校生特有、というか人間特有の宿命であるから仕方がないのだろう。
かくして、お鍋パーティーは幕を開けた。
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