(現在拍手8パターン)
アニノボさんにぎゅー!


「ノボリさん、抱きしめさせてください」
率直に言うと、彼はどうぞとばかりに腕を広げる。私はその腕のなかに飛び込んだ。
あったかい、そして安心する。ノボリさんはいつも通り楽しそうに微笑んでいるのだろう。
ここは天国だろうか、幸せの極みだ。
ノボリさんを堪能していると、耳元で囁かれた。
「貴女様のお願いを聞きました」
今度は私のお願いを聞いてくださいますよね? なんて、悪魔の声が私に響く。
「え、あの、拒否権は?」
あると、お思いですか、なんて楽しそうに言わないでください。
嫌な予感しかしません。逃げた所で捕まってしまうのだろう。というより、逃げられないようにしっかりと、私の手は握られているのだけれども。
何をしていただきましょうかね、なんて言って笑わないでください!


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アニノボさん、マジ策士。
2014/1/6


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