log | ナノ


 偶然見つけた、見慣れた後ろ姿に私の呼吸は止まった。毛穴が開いていく嫌な感じがざわざわと全身へと広がっている。

 夢に見たことがある、こうちゃんが誰かと手を繋いで歩いているところ。

 でも、あの世界はもっと温かい空気に包まれていたような、彼女も私だったような――そういう、透明ににじんだデジャヴ。



いつか見た夢の続き







prev | next