「それで、そのときツッキーが、」 山口は慌てて言いさした。約束を破ってしまったからだ。「…ごめん」「忠って本当に月島くんが好きだよね」「そんなこと、なくはないけど…でも、俺」「いいよ、別に。ちゃんと奢ってもらうから」「ナッ、ナマエの方が好きだよ!」 言葉と共に重なるナマエと山口の手。揃いの赤い頬が初々しい、付き合って一ヶ月目のことだった。約束事項その一 一緒にいるときは月島くんの話をしないこと prev | next 第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!テーマ「人外ファンタジー」 - ナノ -