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 立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。

 清水潔子に見惚れる男はあまたいるが、誰もその花を手に入れられない。歴戦の勇者たちは口をそろえて言う。「即答だった」と。それを聞いた俺は、清水の自己分析に舌を巻くばかりだ。彼女は一人きりでいるときこそ、最も美しいのだから。


ハッピーエンドの来ない悲恋こそ美しい





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