※百合です(どちらも女体化してます)!苦手な方はご注意下さい!
「シズちゃんってさー、狡いよね」
「…………は?」
何を突然言い出すのかこの女は。静香は臨美が作ったフレンチトーストを頬張りながら、ぽかんと臨美を見た。臨美はそんな静香を少々睨みながら大袈裟に溜息を漏らす。
「……なんで?」
「なんでって、無自覚だからよけーにムカつくんですけどー」
少しイラッときたがここで自分がキレると余計に話がこじれるだけだと判断し、小さな怒りを無理矢理沈める。
「シズちゃんはさー」
「……うん」
「なんでさー」
「……うん」
「なんでそんなに胸がおっきいわけ?!」
「……うん。…え………は?」
「…………は?じゃないでしょ?!」
「いや、だってさ」
そんなことで?と言葉を続けると臨美は静香を押し倒し上に跨がる。
「ちょ…っと!!危ないだろ!!!!フォーク持ってんだよ、こっちは!!!!」
突然に押し倒されたのと、怒りをぶつけられたので静香も少々怒り気味に言葉を吐き出した。
「だってシズちゃんが無神経なんだもん!!いいよね、Dもあると!!モッテモテだもんね!!どーせ、私なんかAしかないもん!!」
「……いいじゃん、べつに(というか、モッテモテってなんだモッテモテって)。そのかわり胸の形すっごくきれいでしょ、臨美は」「よ く な い の ー!!!!」
わあわあ喚く臨美に静香はとうとう抑えていた怒りが沸き上がるのがわかった。
「だったら、あたしにどうしろと……?」
普段だったら臨美は静香の怒りを感じ、ここら辺で謝るのだが今回ばかりは気付かないでそのまま睨みを効かせたままそのまま静香に怒鳴る。
「揉んで!!!!」
「……は?」
正直、こんなこと言われて(いやむしろこんなことを言われたのが初めてだが)怒りが消えたのは初めてだった。
「だって、だって揉めばおっきくなるって……!!」
確かに、確かにそうは言うが。まさか彼女に言われるとは全く思ってはいなかった。
「……ちなみにその情報は誰が?」
「新羅だよ、あいつが言ってたから確かじゃない?!」
「まぁ、確かに(一応)医者だしなあいつは……」
「……それに」
「……それに?」
静香が聞き返すと一瞬言葉を詰まらせ頬を赤くして小さくつぶやく。
「それに……こ、恋人に…やってもらえば…その…おっきくなるのはやいって……」
あ、コイツ今煽った。
「へーえ……」
「し、シズちゃん?」
静香は自分を見て少し怯えている臨美を見てなんとなく今自分はどんな顔をしているか想像できた。………全く何故彼女は自分のことを簡単に煽ることができるのだろうか。
「……(無自覚っていうとこが余計にムカつく…)」
「……あ、のシズちゃん?」
「ねぇ、臨美」
びくりと臨美の肩が跳ね上がり、静香はとても楽しそうに笑う。そんな静香の様子を訝しげに(少々怯えながら)見ていた臨美はこれから何をされるのかやっとわかったらしく、さっと顔を青ざめて素早く逃げようと体を動かす。
「どこに行くのかなぁ?臨美ぃー?「し、シズちゃん!!目が笑ってないよ!!目が!!!!」
「お前が私を煽ったのが悪い。…責任とってくれるんだろーな?」
「ちょ、責任ってわけわかんなっ……んっ」
煩いと呟き口を自分の唇で塞いで、静香は小さく笑った。
散々唇を堪能し、静香は焦点があっていない臨美を見る。唇からは飲みこめなかった唾液がてらてらと光っている、それが壮絶に厭らしかった。
「臨美、」
「ん…シズちゃん……」
すっかり力が抜けている臨美を見ながら静香は静かに抱き上げる、夜はまだ長いのだ。
「………って、いう夢を見てねシズちゃん!!」
「………………」
若干興奮気味に話す臨也に静雄は殺意を覚え始める。
「(………コイツ、今何時かわかってんのか深夜だぞ深夜)」
何故、こんな深夜に急に叩き起こされ「ね、ちょっと話聞いて!」等と言われ一時間は経っている。
「ね、シズちゃん。シズちゃんが静香って名前だったんだよ!シズちゃんすっごく可愛いかったー!!あ、なんか俺の方が何故か胸が小さかったのが不満だったけどね!」
「……臨也、」
楽しそうにきらきらと瞳を輝かせる臨也は静雄の話を全く聞こうとはせず、話をどんどん進めていく。そんな臨也を見て、静雄は小さく、諦めたように溜息をつくのだった。
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相互お礼遅れてしまいすみませんんんんん!!【留守電】の管理人様鮭さまに捧げます^^
ほんとのほんとに遅れてしまって申し訳すぎてジャンピング土下座どころではないですね……oyz
作品は返品可能です!煮くなり焼くなりお好きにしてください!!
相互していただき本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いします^▽^