「なんで仕事のたびに、シズちゃんに会うのかなぁ?邪魔の一言につきるんだけど」
俺はにこりと笑ってシズちゃんに話しかける(もちろん手にはナイフを持ってだけど)
「で、俺に何の用なの?シズちゃん」
あぁ、本当に鬱陶しい!
なんで臨也は俺がこうイライラしているときにタイミングよく会うのか。
………まあイライラしているから丁度いい、俺は全身に溜めていた怒りを吐き出すようにゆっくりと言葉を吐き出した。
「手前を殴るためにいるに決まってんだろぉ?いーざーやーくん?」
「困ったな、見逃してよ」
溜息をついて俺は攻撃態勢に入った。本当にシズちゃんの暴力は嫌だ、理屈ってものが通じない。だからこの上なくイライラして吐き気がする。………なんで罪歌に殺されなかったのか、残念で仕方がない。
「だからさぁ、シズちゃん。俺のこと殺せないんだから見逃してくれると嬉しいなぁー!!」
一応だめもとで大声でシズちゃんに問いかけるけど、聞こえないふりをしているのか薄く笑いながら看板を投げてきた。…畜生!これだからシズちゃんは嫌いなんだ!!
ナイフの攻撃を避けながら俺は徐々に蚤蟲に近づく。蚤蟲イフの使い方もそれなりに上手いから近づこうとすると俺の服が切られていく。
そんなことは今はどうでもいい、蚤蟲を殺せればいいんだ。全身の細胞をフル活動させて蚤蟲を殺すことだけに集中する。蚤蟲が何か俺に何か言った気がしたがこの際は無視だ。俺は薄く笑いながら、看板を投げて殴るため駆け出した。
シズちゃんは嫌いだ。理屈が通じない。すぐ暴力を振るう。最悪な人間に出会ってしまったと心の底から後悔する。
俺は臨也が嫌いだ。すぐ理屈をこねる。人を馬鹿にしたような笑みを浮かべ、利用できる人間は全て利用する。心の底から殺したいと思う。
きっとだからこそ俺は
だからきっと俺は
こいつを殺したいほど嫌いなんだ!!