「さて、そろそろ決めようか」

微笑みながら俺はシズちゃんを見つめる。その鋭い視線さえ愛しいと思ってしまうのは俺はもう狂ってしまったのか。…………まぁ、相手がシズちゃんだからってこともあるのかもしれないけど。それはそれでいいんだけどさ、俺は勝手に自己完結した後、再びシズちゃんに微笑みかける。シズちゃんは何を思ったのか、ビクリと体を震わせた。

「怖い?俺が」
「……ッ!!!!だ、れ  が!!」

ああ、もう声もでない状態なんだ。あそこまで喘がせちゃったしなぁ……しかたないかも。

「だって、俺シズちゃんのこと監禁したんだよ?それで………こんな風に」

ゆっくりとシズちゃんに近づき、その鎖がついた手首を少し強めに握り締めた。
「無理矢理薬使って犯して、暴力ふるって、シズちゃんのプライドをずたずたにしたんだよ……?…ああ、もしかしたら、怖いっていうか憎いのかなぁ?シズちゃんは」

その震える唇に俺はそっとキスをして、優しく問いかける。

「でもね、もう飽きちゃった」
「あ…きた?」
「うん、飽きた。だからねぇ………シズちゃん」

俺はシズちゃんが理解できるようにはっきりと言葉を紡ぐ。




あぁ愛しい と喉が鳴る
(今まで曖昧にさせてきちゃったけど白黒はっきり決めようか、…………シズちゃんは俺が好きなの?嫌いなの?)
(そう言うと彼はびくりと震え虚ろな瞳で俺に小さく呟いた)










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