ジュンサト


「ジュンって、わりと俺より背たかいよな。」

少しだけむすくれた表情で呟いたサトシの、俺より少しだけ(わりと?)下にある頭をぐしゃぐしゃ撫でる。

「越えたら罰金なー。」

ま、サトシが俺より高くなるなんてありえねーだろうけどな?

と、ニヤニヤ笑いながら少し嫌みったらしく言えば、サトシはむうっと眉間にシワを寄せ、ありえねーってなんだよ、と頬を膨らませた。

「それに、お前はちっせーほうがかわいーんだから、俺よりでっかくなんなくっていーんだよ。」

そう言いながらまた頭をぐしゃぐしゃやると、サトシはかああと頬を真っ赤にした。あー、やっぱかわいーなこいつ。罰金もんだよ。



デンサト


すかー、と野原に寝転んで気持ちよさげに眠っている子供に、くすりと笑いながら歩み寄る。

「サトシ、こんなところで寝てたら風邪をひいてしまうよ。」

そう言って傍らに膝をつき、手に持っていた薄手のブランケットを優しく掛けてやる。と、瞼をぴくりと動かしたサトシが、もぞもぞと寝返りをうちながらむにゃむにゃ寝言をいった。

「んー、……ポッド……」


そう言いながらへにゃりと笑ったサトシ。ああ可愛いなあ全く。
あのチューリップ殺す。



サブサト


「ノボリさーん!見てくださーい!」
バタバタバタ、と近付いてくる足音と大きな声に振り向くと、見慣れた車掌服を着た少年と見慣れた自身の片割れがこちらに向かって駆けてきていた。

「サトシ様。…一体どうなさったのですか、その格好は…」

「クダリさんから借りました!」

「ふふ、可愛いでしょ、兄さん。」

クダリのぶかぶかの車掌服を着ながら無駄にドヤ顔で言うサトシ様の肩を抱く、こちらもまた無駄にドヤ顔の弟の手をさりげなく払いのけ、じっと少年を見る。

余りすぎている袖、スカートというより最早ドレスかなにかというレベルで引きずってしまっている裾、サイズの合っていない帽子、そして何より、おれ、車掌服着れましたよ。すごくないですか?と言いたげな、隣の弟と違い全く憎たらしくないドヤ顔。ふむ。

「クダリ。」

「何、兄さん?」

「良くやりました。」

「当たり前でしょ。」

まあ着ているのがクダリの車掌服、というのは少し気に入りませんが。
ふむ、これが俗に言う萌えなのでしょうね。




ーーーーーーーーーー

サブサト読みたい(・ω・`)
増えろー





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -