恋愛でキレキレな研磨
研磨と黒尾と幼馴染で研磨と同じ年、そして三人とも大学生という設定。
研磨は夢主を手のかかる妹と思っていて、夢主は研磨を手のかかる弟と思っている。黒尾は二人とも手のかかる弟と妹と思っている。
「ねえ聞いて研磨!」
「うるさいな、なに?」
「彼氏できた!」
「へー」
突然の彼氏出来た宣言に、良かったじゃん世の中には物好きもいるもんだねと返す研磨。しかし次の日ぐらいからもやもやし始めて、あれ? この感情は兄目線? 妹に彼女出来て嫌って思う的な? と思っていたけど、日が経つにつれそれは違うと気付いてしまう。実は好きだったと自覚する研磨。
「ねえ、」
「なに?」
「彼氏の話聞かせてよ」
「えっ、そういうこというの珍しいね」
「経験はないけど、聞くだけならできるし」
「うん」
「男目線でアドバイスとかも出来るじゃん」
「たしかに」
「傷ついて欲しくないし失敗してほしくない」
「研磨…!」
しばらくしてそんなことを言われたもんだから、研磨がすごい良い人になった…! と感動する夢主。そこから事あるごとに会って彼氏の話をすることになる。しかし会って話せば話すほど、あれ? 彼氏より研磨の方が気楽だし向いてるんじゃ…? と心のどこかで思い出す。
「私の話ばっか聞いてて飽きない?」
「別に。彼女出来た時の参考にもなるし」
研磨が彼女出来た時のことを考えてすごく嫌な気持ちになるがそんなこと言えない立場なのはわかってるので黙ってしまう。
そう思わせるところまでが全部研磨の策略だよ! という話です。ゲーム得意なだけあって徐々に攻略してくる感じの研磨を書きたい。妹だと思ってた幼馴染相手なので強気に攻めてくる研磨良くないですか。
ちなみに黒尾は二人からそれぞれ話を聞いていて「お前ら…なにしてんだ…」と呆れている。
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