酔っ払いの王子様

もしキャラがジュースと間違えてお酒を飲んでしまい、酔ったらどうするかを考えるだけ

※お酒は20歳になってから!(未成年の飲酒を助長させる小説ではありません)

※ご近所で仲もいいから一緒に勉強会でもしようぜ、みたいな感じの状況でお母様が間違えてお酒出しちゃったシチュエーションを想定して書いてます。

桃城の場合

「あ!桃くん、これジュースじゃなくてお酒…!」
「ん?そーなのか?通りでなんか眠いわけだ…」
「大丈夫?ちょっと横になる?」
「ん?ああ、そーさせてもらうぜ」
「え…なんで私の膝に寝るわけ?」
「いいじゃねぇか、減るもんじゃねぇし」
「ちょっと…恥ずかしいし、桃くんの髪ツンツンでくすぐったいんだけど…」
「名字の太ももは柔けぇな…」
「ちょっと変態、もう離れてよ」
「グー…グー…」
「タヌキ寝入りしても無駄だよ。ほら起きて」
「…………」
「え、ちょっと、本当に寝てんの?勘弁してよ」
「(これはたまらねぇな、たまらねぇよ。暫くは寝たフリだな)……」
「あーあ、せっかくお母さんが作ったマドレーヌがあるのになぁ…寝てたら食べさせてあげられないな…」
「なにぃ!?」
「ほら、起きてた。もう、ちゃんと水飲んで暫く休憩したら勉強するよ?」
「ちぇっ、はめられちまった。へーい」


海堂の場合

「薫くん、これジュースじゃなくて…って薫くん…?」
「……だ」
「なに?」
「好きだ」
「え、」
「いつも欠かさず試合の応援に来てくれるし、入学したての頃、お前の周りの友達に俺が悪いやつじゃなねぇって誤解を解いてくれてたよな…。あと、名前は覚えねぇだろうけど、幼稚園の時に1人だった俺に1番初めに声をかけてくれた…。俺はずっと、昔から…お前が好きだ……」
「えと……ど、とうも…」
「照れた顔…可愛いじゃねぇか……。他の奴らには見せんじゃねぇぞ」
「はい…(なんかどんどん近づかれているような)」
「好きだぞ、名前」
「ちょっと、抱きついて耳元で囁かないでよ!恥ずかしいから!」
「嫌だ。お前は俺だけのもんだ。離さねぇ」
「何故だろう、両思いということが判明したのにこんなにも一方通行な感じは…」
「なぁ、キスしてもいいか?」
「薫くん普段からデレ出ない分、積極的すぎじゃない?」
「答えになってねぇぞ。罰としてキス10回だ」
「薫くん?顔がマジだけど本当に…す……」
「……これで1回目だな…」

※このあと(酔いが覚めたあと)めちゃくちゃ謝った。


大石の場合

「ごめん!秀くん、これジュースじゃなくてお酒だった!」
「え?そうなのか?全然気づかなかったよ」
「あれ?何ともないの?秀くんお酒強いのかな」
「アルコールのパッチテストとかでも全然赤くならなかったからね。案外強いのかも」
「へぇ、なんか意外かも。秀くんだったら絶対ヘロヘロになるかと思ってた」
「見た目にそぐわずって奴だな。…ところで、名前ちゃんは顔が赤くないか?」
「へ?そんなことないよ。だって飲んだの1口だけだ…し…」
「おっと、フラフラじゃないか!今すぐ水持ってくるから、そこで安静に…」
「秀くん、行かないで…そばに居てよ…」
「名前ちゃん……」
「わっ!お、お姫様抱っこ…!?」
「分かった、リビングまで運んであげる。そしたら水も用意できるし、そばにいられるだろ?」
「違う、そうじゃない」


菊丸の場合

「英二くん、ごめんね、これジュースじゃなくてお酒だった…」
「……」
「英二くん?大丈夫?」
「……」
「おーい、どうしたの?」
「……最近さ…名前と全然会えなくて寂しかったんだよね…」
「え、あ、うん。…私も英二くんと久しぶりに会えて嬉しいよ」
「だから、俺達今は勉強してる場合じゃないと思う」
「へ?なんで?」
「……名前、ずっと、オレさみしかったぁあ…」
「英二くん!?な、泣かないで…!(お酒飲むと泣いちゃうタイプなのか…笑い上戸になると思ってたのに、ちょっと意外かも)」
「ほら、なにしてんの?ちょっとでも名前を充電したいんだから、もっとこっち来てよ」
「え、あ、ちょっと…!」
「こうしてギュッとしたかったんだよね…スゲー我慢してたオレ、えらいでしょ?」
「我慢って、英二くん…前からこうしたかったの?」
「うん、でも名前が嫌かもって思ってたけど、限界きちゃった」
「…ふふっ…そうね、えらい、えらい」
「にゃははっ、なんかくすぐったいにゃー」
「英二くんが望むなら、好きなだけこうしてていいよ」
「…え、それって……」
「うん、そーゆーこと」
「本当に!?オレすっげー嬉しい!やった!やった!」
「ちょっと、英二、苦しいよ」
「あ、ごめん!…でも、今まで我慢してきた分、これから少しづつ充電してくから、覚悟しといてよね!」
「うん。疲れたらたくさん充電してね?英二」

手塚の場合

「国光くん、ごめん!これお酒だったみた……あれ、寝てる?」
「……」
「(国光くんの寝顔なんて、何年ぶりかなぁ。顔は大人びてても、寝顔はどことなく面影があって懐かしいかも…)」
「……名前」
「どうしたの?国光くん」
「…すぅ…すぅ…」
「寝言…だよね…(夢の中の私と何してるんだろう)」
「そっちは……ダメだ……」
「(なんだか行っちゃいけない方向に行ってるみたい…)」
「うな茶………」
「(唐突にうな茶!?どういうこと…?!)」
「鰻を……」
「く、国光くん。私の二の腕掴んで揉みながら鰻って言ってるけど、鰻じゃないよ…」
「…………」
「く、国光くん?」
「……」
「え!ちょっと!」
「……ちゅ」
「(なんで、いきなり腕にキス!?)」
「……すぅ……すぅ……」
「いや、寝るんかい!」

乾の場合

「ん?これは、アルコール成分の入った飲み物のようだね」
「え、そうなの?」
「ああ、匂いで微かに分かる。もう名前は飲んでしまったのか?」
「うん、結構飲んじゃった…」
「不可抗力とはいえ、未成年の飲酒はいけない。水を飲んで、少しでも摂取したアルコールを薄めよう」
「んー、あとでいーの」
「……酔いが回るのがはやすぎる気がするが…」
「細かいことはきにしなーい!」
「なるほど、名前は酔うとやけに上機嫌になるとデータに追加しておこう」
「はいでましたー!さだはるのデータ収集〜!」
「酔っ払いに絡まれる前に、俺は水を持ってくるとしよう」
「まてぇーい!」
「…!どうした、後から抱きついたりなんかして」
「へへ、ずっとこの大きな背中に抱きついてみたかったんだー」
「ほう、それはどういうことだ?」
「そーんなの、きまってんじゃん……わたしは……」
「…………名前?」
「……すぅ」
「……中々興味深いデータが取れそうだな。今度は素面(シラフ)の時にこの話をしてやるとするか」


河村の場合

「ごめん!隆くん、それお酒だった…みた…い」
「ん?どうしたの名前ちゃん」
「あれ、隆くん、何ともなってない…」
「そんなことないさ。ちょっとだけ身体が火照ってきたからね。そっか、これお酒だったのか」
「うん、ごめんね、間違えて出しちゃって…」
「ああ、ちょっと暑いくらいで何ともないから、気にしないで」
「それならいいんだけど…」
「あ、ごめんね。ちょっと脱いでもいいかな?」
「…うん。どうぞ」
「ふぅ、ちょっとは涼しくなったかも」
「わ、隆くん、凄い筋肉…」
「ああ、これでも鍛えてるからね。これで青学1のパワープレイヤーになれた、俺の最大の武器だよ」
「隆くん、頑張ってるんだね。最大の武器、かぁ…なんだか1つのことを極める男の人って、かっこいいな」
「いやぁ、そう言われると照れちゃうな…」
「ちょっと触ってみてもいいかな?」
「うん、好きなだけどうぞ」
「…こんなに逞しい腕なのに、私の手を握ってくれた時、とっても優しかったこと、今でも覚えてるよ…。隆くんは?」
「もちろん、覚えてるよ。女の子は割れ物だと思って扱えって、親父から言われてたからね。……でも、」
「…?」
「君にはそれを教えられなくても、そうしたと思うよ」
「……隆く……!」
「こうして少し強引でも、名前ちゃんは、割れたりしないかな?」
「…うん、それに、全然強引なんかじゃなかったよ」
「そっか、よかった…。しばらく、こうして抱き合っててもいいかな…?」
「うん、隆の腕の中はポカポカしてて気持ちいいから、もう少しだけこのままで……」
prev next
back


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -