キスしないと出られない部屋に閉じ込められた時のリアクション

※台本形式
※恋人設定
※部屋の設定は真っ白な立方体のほぼ何にもないところです。キスしないと出られない部屋と明朝体で書かれたポスターだけがあります。

桃城の場合

「えっと、ここは……」
「ん…?これは…キスしないと出られない部屋だどぉ!?」
「え、なにそれ」
「ふーん。…へへ、ならま、キスするしかねぇよな?するしかねぇよ」
「ちょっと、隅にじわじわ追い詰めないでよ!」
「いいじゃねぇか、俺たち恋人同士なんだからよ」
「いやでも、そんないきなり…」
「なんだよ、名前は嫌なのか?」
「だって、ムードも何も無いし…なんか強制的っていうか、義務的でヤダ」
「言いたいこたぁ分かるけどよ、ムードっつってもなぁ」
「いきなり作れるものでもないし、第一作るものでもないからね。それより、出口探そ」
「仕方ねぇ、確かにそんなことして出られる確信なんてないしな。分かった」
「……ねぇ、桃。この場所って」
「ん?どした?」
「…なんか近くない?」
「気のせいだって」
「いや、さりげなく壁ドンしないの」
「ドーン」
「桃の持ち技と上手いことかけてる場合じゃないよ。あと近い、近い!」
「だー!もー!俺はムードなんかなくたって、この部屋に入らなくたって、名前とキスしたいんだよ!」
「聞いてるこっちが恥ずかしいわ!」
「で、どうなんだよ、やっぱ嫌か?」
「桃がそんなにしたいって言うなら…」
「なんだよ、それだと俺から一方的にさせてるみたいじゃねーか?それに、俺はお前の気持ちが聞きてぇんだ」
「……わ、私も、桃と……し」
「ん……わり、可愛すぎてもうキスしちまった」
「……もう……」
「え?なんて言った?」
「……もういっかい…して…」
「……やべぇ、なんか、スイッチ入っちまった」
「え、ちょっと、そこまで求めてな」
「だーめ、もう逃がさねぇ」
「(もう部屋空いてるのに…)……観念します…」


大石の場合

「うん…?ここは…」
「目が覚めたみたいだね。名前、どこか痛んだりしてないか?」
「うん、大丈夫。あ、上着掛けててくれてたんだね。ありがとう」
「ああ。なんだったら、そのまま着ててもいいぞ」
「秀一郎のにおい好きだし、そうさせてもらう」
「なっ……!」
「それより、ここどこ?」
「名前が起きる前に色々と調べたけど、俺にも分からない。ただ、キスしないと出られない部屋とだけ書かれたポスターがあるだけだ」
「ふぅん、なるほど……って、キスしないと出られない!?」
「現状、壁を壊す道具も、助けを求める手段も打つ手が全くない。そういう訳で、名前。俺と……その……キ…キス……しよう!」
「あ、えと……うん…」
「そうだよな、嫁入り前の女の子の初めては大事にとっておかないとダメだよな…」
「秀一郎?いいよ?」
「いいんだ、気にしてないから。それに、俺もこういう無理矢理させてしまうのも良くないと思ってたし、他に出られる策がな……!…」
「……もう、いいって言っるのに、人の話聞かないからキスしちゃったよ」
「…………」
「秀一郎?」
「……いま、キ……キス…したのか?」
「分かんなかったの?なんならもう1回する?」
「名前、この責任はしっかり取らせてもらうから安心してくれ名前」
「全く、秀一郎は真面目すぎるんだって」
「だから、も…もう1回しよう……」
「ふふ、いいよ。今度は秀一郎からしてよ」
「うん、それじゃぁ、目を閉じて……」
「うん……」


海堂の場合

「えっと、ここは…」
「キスしないと出られない部屋だと…?ふざけやがって…!」
「でも、どこにも出口らしきものは見当たらないし…薫くん、ここはひとつ賭けでやってみる?」
「馬鹿野郎!そんなくだらねぇことでキスしようとすんじゃねぇ!」
「え、だって…」
「お前の気持ちがないキスなんてされたかねぇんだよ…俺は」
「……薫くん」
「…悪ぃ、言い過ぎた」
「ううん、薫くんの気持ちを考えてなかった私の方こそごめんなさい」
「気にすんな、こんな状況だからな」
「でも、言い方があんな風だったけど、キス、したい気持ちは本当。キスする言い訳っていうか、口実が欲しかっただけなの」
「……!」
「だからね、改めて言います。……薫、キス、して」
「……」
「え、ちょっと、なんか反応し…わっ!なに!?目の前が真っ暗に…」
「……」
「…………っは!……薫くん、キス長いよ!あと覆ってる手を退けて。なんにも見えない」
「暫くこうしてろ…」
「うん(薫くん、凄く手が暑い…)」


不二の場合

「ここは……」
「キスしないと出られない部屋、だってさ」
「周助くん凄く冷静だね…」
「クスッ…僕は名前とこのまま出られなくてもいいと思うなぁ」
「え!?」
「他に誰も邪魔者はいない、2人だけの世界なんて滅多にあるものじゃないだろ?」
「確かにそうだけど…」
「だから暫くここに居ようよ。ね?」
「うーん、分かった。そう言われてみれば確かにこんな非日常は体験出来ないもんね」
「それに、ここは居心地がいい。名前と一緒だからかな」
「私も、周助くんと居ると落ち着く……うーん、なんだか眠くなってきたかも」
「僕の膝を貸してあげるから、少し休みなよ」
「いいの?……それじゃ、ちょっと恥ずかしいけどお言葉に甘えて…」
「よしよし、おやすみ、名前」
「…うん、おやすみ、周助……」




「…ん」
「おはよう、白雪姫。よく眠れた?」
「(白雪姫…?)うん、なんだか凄く寝心地が良くて。周助くんは足痺れてない?」
「大丈夫だよ。じゃぁ疲れもとれたことだし、外に出ようか」
「え、あ!ウソ!?開いてる!?周助くんいつキスしたの!?」
「やっぱりキスはロマンチックじゃないとね」
「……ロマンチック…白雪姫…あ!」
「それじゃぁ、行こうか」
「もう、ちょっと、周助くん、それはズルいよ!」
「じゃぁいつか、名前が仕返ししてくれるのを僕は待ってるね」
「それができたら苦労しないよ…」


菊丸の場合

「ここは…」
「き、キスしないと出られない部屋ぁ!?」
「わっ!英二くんか、びっくりした」
「名前!俺たち、キスしないと出られない部屋に閉じ込められちゃったよ!」
「そうなの?でも、英二はキス好きでしょっちゅうしてくるから、そんなにテンパることでもないんじゃない?」
「確かにそうかもにゃぁ…」
「んじゃぁ、英二、お願い」
「むぅ、なーんかいつも俺からばっかりでつまんないから、またには名前もしてよ」
「え、私が、英二に…?」
「そー!はやく、はやくー」
「そんないきなり言われても…」
「グズグズしてると俺からしちゃうぞ!」
「それじゃぁ意味無くない?」
「じゃぁ、5秒待ってあげるから、その間できなかったら俺からのキス1回ね!はい、スタート!」
「あ!ちょっと!英二、逃げないでよ!」
「誰も止まって待つとは言ってないよーん!ほらほら、早くしないともうすぐ1回だよ!」
「もう…!ズルい!……わっ!」
「名前!大丈夫!?」
「転んじゃった……痛いよぉ…グズッ…」
「え!名前、泣いて……」
「……ふふ、キス成功。策にかかったね」
「えぇ!?こんなのズルい!」
「こら、どの口が言うの」
「むー!なんか悔しいから、腹いせのチューしてやる!」
「ふふ、はいはい」


河村の場合

「ここは……」
「名前ちゃん、気がついたみたいだね」
「タカさん、ここどこ?」
「ええとね、ここは、キスしないと出られない部屋、なんだって」
「えぇ!?」
「そこのポスターにも書いてあったんだ」
「あ、本当だ」
「それにしても、一体何のドラマ撮影現場なんだろうね…」
「え?」
「え?ここって『キスしないと出られない部屋』ってドラマの撮影現場じゃないの?」
「だったら私たちを拉致する意味が分かんないんじゃ…」
「確かにそうだよね…ドラマにしては殺風景過ぎるし……あ!」
「どうしたの?(気づいたかな)」
「名前ちゃん、ちょっと耳貸して」
「なに?」
「これ、たぶんドッキリ番組だよ。でも、僕らがその企画に気づいちゃったら制作の人に悪いから、騙されたフリをしておこう?」
「(付き合う前から知ってたけどタカさんめっちゃいい人)うん」
「えと、名前ちゃん、こんな部屋に閉じ込められちゃったけど、どうしようか」
「タカさん、わたしコワイヨー」
「よしよし、俺がついてるから大丈夫だよ」
「(偶然とは言えこれはちょっとラッキーかも…)隆……」
「名前……」
「(キス!キスするなら今だ!タカさん!!)……」
「……あれ、なんでドッキリ大成功の人が来ないんだろう…」
「テッテレー。騙されているのはタカさんだよ……」
「え!?どういうこと?」
「この状況、多分本当にキスしないと出られない部屋だよ。だってドッキリするにしても隠しカメラなんてどこにも見当たらないし、第一あれは台本があって、一般人が演じてるだけなんだから所謂やらせだよ」
「そうなのか!?……なんだか今度からドッキリ番組は楽しめそうにないなぁ…」
「そんなことより、どうするのタカさん。たぶんキスしないと本当に出れないよ?」
「キ、キスかぁ……」
「私たちまだしたことないもんね…」
「いやでも、俺たちにはまだはやいよ」
「タカさんは純粋だなぁ。そこもいいんだけど…状況がなぁ…」
「そうだよね。でも、俺はもっと手順を踏んでから名前ちゃんとキスがしたいんだ」
「タカさんのそういうとこホント好き」
「ありがとう。だから今は……」
「わ、」
「おデコで許してね?」
「……好き……」

※おデコでも開きました

手塚の場合

「…ここは…」
「気がついたか、名前」
「国光くん、ここどこ?」
「キスしないと出られない部屋、だそうだ」
「キ、キス!?」
「こんな部屋に閉じ込めるなど…くだらないことをする奴もいたものだな。さて、出口を探そう」
「うん……」
「どうした?具合でも悪いのか?」
「ううん、ただ、国光くんっていつもそういういい雰囲気になってきたらさ、何となくそれを避けてるよね?」
「……そんなことは…」
「あるよ、おおありだよ。この間も私の家で一緒に勉強した時に、せっかくいい感じだったのにもう帰るなんて言い始めて…。私があの後どれだけ寂しかった分かる?」
「……すまなかった。俺の知らないうちに、そんな気持ちにさせていたなんて」
「私が言ってほしいのは謝罪じゃなくて、どうしてそれを避けるのかってことだよ。もしかして、私のこと、そんなに好きじゃないの?」
「そんなことはない。…俺がそれを避けていた理由は……」
「……ん…!」
「お前が本当に好きだからそこ、余裕がなくなってしまうからだ」
「ふふ、国光くん顔真っ赤」
「……続きはまた今度だ」
「え」
「開いたな、行くぞ」
「(続き…?)はーい」


乾の場合

「ん…ここは…?」
「気がついたか、名前。ここはキスしないと出られない部屋、だそうだ」
「よくわかんない状況なのは分かったけど、貞治はやけに冷静だね」
「ああ、少し気になることを考えていてね…」
「キスと一概に言っても多種多様だ。その中で、どの程度でキスとして容認されてこの部屋が開くか考えている、と、貞治は言う」
「蓮二のマネごとはよせ。しかし流石俺のパートナーだ。ご明察通りキスの判定について考えていたよ」
「でしょ?んじゃぁ開くまで色々実験してみる?」
「そうだな。まずは1番手っ取り早い間接キスにでもしようか。偶然ここに俺の飲んでいたスポドリがあることだし」
「変なもの混ぜてないよね?」
「安心しろ、自分の口に入るものだからそんな変なものは入れてない」
「ホントかなぁ…ゴクッ…」
「あ、開いた」
「え!?なにそれ呆気ない!」
「なんだ名前。唇での接吻がしたかったのか?」
「え、それは……」
「名前は本心を隠す時に出る癖が出たな。唇でキスしたい確率100パーセントだ」
「……うん」
「よし、いい子だ」
「(あ、眼鏡外した)貞治の素顔久しぶりかも」
「キスも随分とご無沙汰だったからな」
「言われてみれば確かに…」
「だからな…今日は加減が出来ないかもしれない。名前が嫌だと思えば、その時は抵抗してくれて構わない」
「いいよ、貞治の好きにして?」
「そうか…なら、名前がどの程度のキスで腰が砕けるか経過のデータをじっくりとらせてもらおうか」
「ちょっと、それって、」
「ああ、長い実験になりそうだな。面白いデータを期待しているよ、名前」




越前の場合(越前だけは恋人設定じゃないです。桜乃ちゃんがいるから…って思うと書けなかったです。ごめんなさい)

「…ここは…あれ、越前くん」
「ふーん、ここってキスしないと出られない部屋だってさ」
「え!?私と越前くんが!?」
「うるさいなぁ」
「ごめんごめん、それでどうしよっか…」
「キスなんてアメリカじゃ日常茶飯事だから別に俺は慣れてるし、このまま出られないならしてもいいけど」
「なんて言うか、こんなに切なくて申し訳ない気持ちになるキス宣言は初めて聞いた気がする…」
「んで、どーすんの?する?しないの?」
「しないよ。だって越前くんに悪いじゃん?なんとか他の方法がないか探そう」
「無理だよ。道具もない、壁も壊せそうになかったしね」
「それでもわたし、考えるよ!それに、そーゆーのは本当に越前くんが大切だって決めた人のために大切にとっておくものだしね」
「へぇ、古臭いけど、嫌いじゃない」
「……!…どうしたの?いきなり唇触って…あ!」
「開いたね」
「え?なんで…?」
「その指、俺の唇に触れてたやつだから」
「な!?」
「その程度で赤くなるなんて、まだまだだね」
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