温かい君と、



皮一枚で繋がった
首を縫合するように
キレイな言葉で蓋をして
現実は生埋めに

エゴを連ねて向き合ったふり
解決は後回しの他人任せ
意義を成さない音の連鎖が
息をしたのにも気付かないで

黒いそれが僕だと信じたくなくて
白い容器に詰めて投げ出した
けれど何時も僕の中を蠢いていて

君の言葉で卵が孵る
醜く萎れたそれはやはり真っ黒で
手が震えるほどに温かでした







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