甘くないケーキ



ショーケースに並ぶ数々は
素敵な異国の食べ物で
眺めるだけでは飽き足らず
手を出したら あらまあ 予想外

一口目から不味でした
食べ残しは三角コーナー
そんな風に他人を選べたら
無表情な僕の声がした

「身勝手だ」と嘆いた言葉は
いったい誰に対してだろう
フォークは僕の手中だって云うのに

「ごめんね」だとか誤魔化して
取り敢えず体裁振っただけ
僕が守ろうとしたのはきっと僕自身







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