ささくれ



熱が出たと嘘ついて
会社を休んだ午前九時
テレビを見るともなしに点け
僕は何だか眠れないでいる

夢の中で君に会ったよ
高校最後の登校日
声を掛けられず見送った人
名前ももう思い出せないけど

全てが当たり障りのない日々だ
湿気たタバコを吸う様な
明日は無限に来ると疑わず

腰まで伸びたその黒が
夢から覚めても目に焼きついて
僕は何だか眠れないでいる







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