彼女が引いた線は涙で滲んで、そして消えた



君は気まぐれに
私を傷つけてみせるけど
そうすることで測ったのでしょう
私たちのこの悲しい距離を

私は姑息に
君を傷つけてはあげないの
そうすることで君が安心しないよう
この悲しい距離を忘れぬよう

笑ってみせないで
泣いてみせないで
その全てが欲しくなって

私の自惚れと
君の傲慢を言い訳にして
手を伸ばしてしまいそうになる







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