相合い傘 さよならの甘酸っぱい シャワーを避けて 相合い傘に君と二人 君は雨を知らない 台詞を蛇にして 君を縛り締め上げる 接吻を蜘蛛にして 君を巣食い張り付ける 君は僕を知らない 甘い嘘を何度重ねても 君は僕の声を求める 苦い痛みを何度与えても 君は僕の肉を求める 独りではとても詰まらない 淋しい空しい苦しいだけ 逝けないままで生き地獄 僕で目隠しをして居なよ 太陽が覗いたら 傘を畳んで手を繋ごう 二人には二人が居る 痕が残る程抱き合って 鬱血を楽しむんだ 晴れない空を待つ お似合いのお馬鹿さん 君は雨を知らない [back] |