おおかみ少年



好きに翼が生えてから
数える間もなく飛び立った
日々は泡になって弾けたが
僕の断面には、君がまだ

心は晴れ晴れしているのに
何故だか身体が重たいわけで
君のせいだと皮膚を抓った
痛いと喚くのは僕だった

一度放り投げたものは戻らない
捨てた上にまた欲しがる
それは流石に贅沢すぎるから

今更遅いと君は嘲笑うだろう
それでも云わせて届かなくていい
これが本当なだけだから







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