保全離脱



脳味噌を焼くような
愛を手に入れたけれど
心臓を抉るような
憎しみも知ってしまった

身体を重ね合わせて
同じ温度で息をしても
結局二人は別個体で
君の風邪は僕に移らない

近付いたぶん離れてゆく僕らは
口論を楽しめるほど大人でもないし
理想論を貫けるほど子供でもない

二人で居る安心が大きくなるほど
一人で居る不安も大きくなるから
僕は自分を守る為に君を離すよ







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