そうして私は飼われました



頭の悪い犬がいる
声を掛けたのが不味かった
自分が立ち上がる度に
尻尾を振って寄って来る

使えなさ気な耳をそばだてて
三歩後ろを正義感たっぷりな顔
褒美をねだる様に鼻を鳴らすので
蹴りつけてやったら喜んだ

決して身体は擦り寄せない
何時も笑顔でいるわりに
何時も何かに怯えているようで

ふとを頭を撫でてみると
何が良いのか幸せそうに笑うから
首輪を買ってやることにする






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