縄
歯向かった愛が牙を剥く
噛み付いたら永遠に離さないらしい
いっそ食い千切ってくれるのなら
何にも怯えないで済むのに
薄い布切れ数枚で
この熱は何時まで隠せるだろう
単調で事務的な貴方の手に怯える
私にどうか気付かないで
証明出来ないものは不確かで不透明
真っ白な靄の中に真っ裸で
途方もない恐怖と熱っぽい囁き声
胸を押し潰す様な貴方と
脳味噌を蕩かす様な貴方が
殊更現実を際立たせて私を縊る
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