生理生誕



教科書の話が現実に変わり
唐突な呪縛を受ける

成長なんて簡単な言葉では
とても片付けられそうにない


女の子の大半が
きっとこの日を忘れない


恥ずかしいのと
誇らしいのと
ちょっぴりの切なさと

受け入れ難くて
でも何故だか妙に納得して

恐怖にも似たもどかしさ

自分でも覗けない場所から
血液が落ちて来るなんて
男の子には一生分からない


自分の思い通りには行かないという
世界の摂理を知る日

少女から女性へ

私たちは何かを失った代わりに
大人なんていう
不確かな地位を手に入れる


「今晩はお赤飯ね」








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