パブロフの犬 お伽噺の様な愛は飽きる 全てを与えられて 欲という欲の限りを 満たして欲しいわけじゃない 結果の見えている打算も 駆引き気取りの当て馬も やってみなくちゃ分からない 心を抉られる様な後悔を 試してみたいのかもしれない 機嫌取りな算段も 言い訳臭い口癖も そんな事をする暇があるのなら 君しか知らない場所に 追い込んで囲って首輪を付けて 君の声で唾液が出る 嫌がる理性を叱り飛ばして なるたけ甘く喉を鳴らす 尻尾があればもう千切れんばかり 接吻よりももっと熱いもので 火傷するまで楽しませて 身体中に浮かぶケロイドが ひりつく様に君を覚える 君の膨らむ熱を餌に 依存する悦に良がり狂いたい [back] |