一意直到


息をするその口で
言葉を紡いでゆくのなら
吐き出したその音が
そのまま僕の命だろう

短い歌のその中に
多くの意味を込めたのは
きつく結ったその糸を
君に解いてくれと願ったから

幾その響きを連ねても
繰り返すのは似たことで
はしたない程一意でしかない

君が受け取ってくれるなら
みすぼらしくて臆病なこの命
もう少しだけ紡がせて






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