パンドラの箱を開けて俺は君とただ一番の友達でいたいと思っていたんだ でも君は違ったんだね 今まで気づいてあげられなくてごめんね だからお願い そんなに悲しい顔をしないで下さい 「マーモールー」 今日も相変わらずフィディオは俺にハグしたり頬にキスしたりとスキンシップ(フィディオ曰わく)していた。 当初不思議に思って 「どうして俺を抱きしめたりするんだ?」 と聞いたら 「俺の母国ではこういうスキンシップは友人の間では当たり前なんだよ」 と言われた。 最初はそれで納得したけどそのあと友達になったマークやディラン、ロココ達は滅多にこんなことしてこない それにフィディオは必ず俺に 「好きだよマモル」 って言うんだ。 「俺もすきだぜフィディオ」 そう言い返したらいつも困ったような笑顔で 「ありがとう」 と辛そうな笑顔で言う いつもそこで終わらしていた会話なのに それ以上踏み込んでは行けないのだと頭が警告していたのに 「…どうしてフィディオはいつもそんな辛そうな顔して言うんだ?俺の好きとフィディオの好きは何か違うのか?」 ついに聞いてしまった。 そんな俺をフィディオは目を見開いてびっくりした様子で、でも一呼吸置いたあとフィディオはいつも通りに 「……マモルはじゃあ俺のことどういうふうに好き?」 と言った。 まさか聞き返されるなんて思わなかった 突然の質問に戸惑ってしまいちょっと考えてから 「えっと…一緒にいて楽しいし、サッカー一緒にしたいと思うし、一番のともだちとして「そこが違うんだよマモル」」 フィディオがいつもと様子が違うとここで気づいて止められれば良かったのに 止めては行けない気がした。 何故ってあまりにもフィディオが泣きそうだったから 「……どこが違うん「俺の好きは、マモルといつも一緒にいたい他のやつなんかに渡したくない触らせたくない他のやつと話て欲しくないマモルを俺だけのものにしたい。」 辛そうで苦しそうにフィディオは言う どうしてそんな顔をするの? フィディオはどんどん俺に詰め寄ってきていつのまにか逃げ場がなくなっていた 「フィディ…「マモルに触りたい抱きしめたい…キスしたい」 そう言った瞬間 目の前が真っ暗になってフィディオのそれが俺のそれに重なっていた 「…仕掛けてきたのはマモルだ、俺は我慢した、この友人というポジションを崩したくなかったから」 「でもそれも終わりだ」 「君から扉を開けたんだ、もう俺は後戻りなんかしない、出来ない。」 「好きだよ…愛してるマモル」 フィディオの苦しそうな表情に目の前が歪んだ 泣きたいのはフィディオのほうなのに ごめんね お願い そんな悲しそうな顔をしないで (今まで気づいて上げられなくてごめんね) |