愛に貪欲な子供





頭の中が真っ白だった




他愛もない話をして

まったりして


キスして


それから




もうどうやってここまできたのかなんてまったく覚えてない

頭がもうキャパシティオーバーだった

フィディオの優しくて激しい愛撫について行くのが精一杯で

自分はただ声をあげることしかできなかった


「んっ…はぁっあっ…あ…!もうっ…むっ…り…!」

「はぁっ…だめだよ…まだ終わりになんかしない」

そう言いながらフィディオは俺の首筋に顔を寄せ何個目か分からないキスマークを付ける

もうシーツはぐちゃぐちゃで
どちらともほとんど衣服を身につけていない状態
フィディオはズボンのみ、俺にいたってはYシャツ一枚だけだ(フィディオ曰わく服を着ていたほうがもえる…?らしい)

もう身体中は隅々まで愛撫をされた後で、フィディオが付けたキスマークが沢山散っていた















「んっふぅ…ひぁっ…!ほんとにもうやめっ…」

「まだだめだって言ってるだろ?それに…まだまだイけるんじゃないか?」

と言いながら軽く勃起しているマモルのそれをさすってやれば

「ひぃあっ…はぁっ…っばっ…かあ…ひぃっ…あぁっ…!」

呆気なく達してしまった

マモルはもともと感度が良くて、既に隅々まで俺の手によって施された後とあって感度は最高潮だった
マモル曰わく俺はこういう時はちょっと普段よりSっ気があるらしい

マモルに言われるってことは相当なんだろうな…
でも確かにマモルを いじめたい という気持ちはある

上気した頬、身体、潤んだ目、感じやすい身体、うわずった声、

これを目の前にしていじめたくならない男はいるだろうか

好きな子程苛めたいってこんな気持ちなんだろうな…とか考えていたらマモルが軽く抵抗をしてきた

「フィ…ディオッ頼むから…もうっ…!」

ここで終わりにしてあげても良かったんだけどちょっと今日は加虐心が煽られてしまいまだ終わりにする気になんてなれなかった

ごめんね、朝起きたら目いっぱい甘やかしてあげるから…と考えながらマモルの手を引いてお互いが座って向き合うような体位に変える

「えっ!?ちょっフィディオ…!」

まさかの体制変更なんて思っても見なかったのかまったく身構えてない状態で深く俺のそれを呑み込んでいた下口がきゅっと自身を締め上げる

その瞬間マモルは俺の膝に座るような形になって俺のそれがより深くマモルの前立腺を刺激した

「ひぃっあぁぁっ…!!フィ…ディオのっ…が奥にっ…ふぅっ…あぁっ…だめぇっ…!」

マモルの口から上からも下からも液が溢れていて目からは生理的な涙がでていて目の周りが赤くなっていた

言葉とは裏腹にマモルのそれは反り返りるほど勃起していて、乳首はぷっくりと膨れ上がったいた

「もうマモルは…耐え性が無い淫乱な子だね」

「ちがっ…ふぅっ…あぁぁっ」


俺がマモルの首筋に舌を這わせ、片方の手で小さな粒を弄び、もう片方の手はマモルの自身を上下にさすり、俺の自身でマモルの前立腺を突く

同時に来る悦楽にマモルはとっくに理性を失っていた

「はぁっはぁっ…っいやぁぁっ…そんな同時にやったらっ…ひぃっあぁ…壊れちゃうぅんはぁっふああ」

「はぁっ…どうせだったら壊れちゃってよ、俺だけしか考えられなくなって、俺だけ見てっ…マモルッ…マモルッ…!」

縋るよに掻き抱いてキスをして律動を早めてラストスパートをかける

「んっふぅっはぁっ…ひぃっあぁぁっもうっ……めぇっむりぃっ…ふぅっあぁぁ!」

何度目か分からない射精をしてマモルは気を失った









気を失ったマモルの顔は涙やら唾液やら精液やらでべたべたで目の周りはすっかり泣きはらしていた

あぁ…無理させちゃったね…ごめんねマモルと心の中で謝りながら瞼にキスを落とす

マモルの身体をキスマークを辿るように撫でていく

ある時マモルに怒られたことがある

「「どうしてもうこんなにキスマークつけるんだよ…!フィディオのばか!」」


「「ははっごめんごめん、許してマモル」」

「「もーフィディオッ!反省してないだろっ!」」




あの時理由は言わなかったけど
それは別に無い訳じゃなかったんだ

それぞれキスをする場所には意味がある
額なら友情、唇なら愛情…ほかにも色々あるけど、首から下、手を除いたそれ以外の所にキスするのは狂気の沙汰なんだって

ほんっと自分で言うのもあれだけどあてはまり過ぎてて笑いがこみ上げてくるよ


俺はマモルを繋ぎ止めるのに必死だ

マモルの為なら優しくてかっこいい得点王を演じることだってできる

俺は周りが思ってる程優しい人間じゃない

心の奥底では黒いものが常に渦巻いているんだ

独占欲の塊なんだよ

マモルの目には俺だけを写して欲しい

俺とだけ喋って欲しい

俺とだけ居て欲しい

俺にだけ笑って欲しい

そんなの無理なんて分かってる
それを実現させるかさせないかは自分の良心との相談だ

あいにく俺はマモルの笑顔を見たいからそんなことはしない

だからせめてもの悪心だ

悪心がキスマークなんて可愛いもんだろ?


悪いけど誰にもマモルは渡さないよそれこそマモルを他の奴に渡すなんてことが一番の

狂気の沙汰だろうね









もう君は俺にとって酸素と同等なんだ







タイトル:Aコース












人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -