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「今日は疲れたなー…」



シリアル入りのカレーは微妙な味がしたし変な奴に絡まれて憂に怒られちゃうし。部屋に戻ったら何しよう。消灯時間まで憂達の部屋に行こうかな?とりあえず逆上せそうだからそろそろ出よう。



「あ、出てきた」
「梓?憂に翼も、どしたの」
「お前出てくんの待ってたんだよ」
「一緒にフルーツ牛乳を飲むのだ!」
「フルーツ牛乳?ああ、そこの自販機に売ってるやつね」
「さっさと買って部屋行くよ」



今普通に会話してたけどお風呂上がりに男子と会うのってなんか恥ずかしいかも。黒のモコモコショーパンとか琥太兄くらいにしか見せた事ないし。



「名前何してんの?行くよ」
「…行くってどこに」
「今の会話からして俺らの部屋しかないだろ」
「行っていいの?」
「問題ないでしょ。ほら、僕達優等生だから」
「うわ、自分で言ったよ」



結局フルーツ牛乳を翼と購入して憂達の部屋にお邪魔した。流石、1人部屋と違って大部屋は広いですね。



「さて、何しよっか?」
「無難にトランプとか?」
「憂トランプ持ってきてるのかー?」
「いや。他の奴らから借りればよくね?」
「3人共さっきから全部疑問形なんだけど。いい加減ウザいよ」
「梓に怒られた事だし枕投げでもしようか」
「名前、僕に怒られたから枕投げって意味わかんないから」



トランプないし女子でもないのに恋愛話とか気持ち悪いし、こんな広い部屋でやる事っていったら枕投げくらいしかないでしょ。憂も梓も微妙な顔してるけど翼はやる気満々だから問題ないよね。



「はい!グッチーしてチーム決めしよ!」
「本当にやんのかよ…」
「僕やりたくないんだけど」
「ぬはは!枕投げとかやるの初めてだから楽しみなのだ!」
「はいぶつぶつ言わなーい。グッチーグッチーグッチッチ!」



反射的に出された皆の手。梓と私がチョキで憂と翼がグー。これまた綺麗にわかれたもんだ。



「梓、頑張って憂を倒そう!」
「何で俺だけなんだよ!翼にもやれよ!」
「だって憂倒す機会なんてそうそうないじゃん!」
「俺倒して何がしてーんだよっ!」
「いっ…たー!!いきなり投げるの反則でしょっ!」



急に始まった合戦。ぶっちゃけ言って私と憂しかやってない。



「…この馬鹿2人にはついていけないよ」
「うぬ!だから梓もやるのだっ!」
「わっ!ちょっと、いきなり投げるなよっ!」
「なっ、梓!私味方なんだけど?!」
「名前の後ろに居るんだよ。早くどいてっ!」
「おい翼!味方に投げてくんなよっ!」



結局深夜まで続き最終的にはチームも何もなくなってただの枕投げ大会になった。






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