今日、七海くんが星月学園の寮に帰ってしまう。次に会えるのはいつだろうか。

『はい、いいっすよ。』

昨日、七海くんはそう言って笑った。いつかまた。七海くんが私に話を聞かせてくれるまでに、少しだけ自分でも星の勉強してみようか。そんなことを考えながら私は今日もバイトに向かう。

「あれ、七海くん?」

そんなときだった。七海くんを見かけたのは。もう一人、男の子と一緒にバスを待っている様だった。

「みょうじさん!」
「これから帰るんですか?」
「はい。」
「そっか。短い間でしたけどありがとうございました。次に会うの、楽しみにしてますね。」
「またコンビニ行きますね。」
「はい、気をつけて。」

もう一人の…七海くんの友達であろう人が私を不思議そうに見つめる。その視線が少し気まずかったけど、私はそのまま七海くんに手を振ってバス停をあとにした。確実に、また会うの約束をして。

短い短い夏休みが、終わろうとしている。







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