「もしもし?」
「あー、俺。」
「うん。どうしたの?」
「来週の土曜ってバイト?」
「9時から1時までバイト。」
「あー。おわったら暇?」
「うん。暇だよ。」
「じゃあさ…どっか行こうぜ。」
「…え………。」
「……え?」
「それって…デートじゃん!」
「そ…そうだな。」
「いいよ!遊ぼう!」
「じゃあ迎えに行く。」
「わかったよ。」
「…いま何してた?」
「窓開けて星見てた。」
「風邪引くぞ。」
「うん。でもあとちょっとだけ。」
「ちゃんと暖かい格好しろよ。」
「うん。…ねぇ。」
「ん?」
「外、見て。」
「見たけど…。」
「窓も開けた?」
「いま開けるよ。」
「…開けた?」
「うん。」
「今日も星が綺麗だよ。」
「………うん。」

二人を繋ぐ夜空には、今日もたくさんの星が輝いていた。何万年も前の輝き。その輝きが生まれてから僕の目に届くまでの時間より長く、ずっとずっと、永遠に。僕は君と一緒にいたい。

そう思う気持ちが恋。

僕を成長させる恋。







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