月日は早いもので、気づけば12月も後半。教室には、受験や就職試験でピリピリしてる人と、目の前に迫った冬休みにワクワクする人がいる。勿論、私は後者だ。

高校生活最後の冬休み。楽しまない訳にはいかない。友達と遊んで、出来れば哉太くんとも遊べたらなーなんて思ってる。

そんなとき、哉太くんからのメール。今ちょうど彼のことを考えていたから、ちょっと恥ずかしくて嬉しくて。友達に『何ニヤニヤしてんの?』って笑われてしまった。

『24日ひま?』
『ひまひまひまー!』

すっかりタメ口と名前呼びにも慣れたけど、相変わらず…照れる。

『よかった!夜またメールするわー。』
『はいよ(゜∇゜)』

冬休みの初日から哉太くんと遊べるなんて。恋を自覚した頃の私は想像出来なかっただろうな。

そんなときに聞こえてきた、仲良しのまーちゃんとゆきの会話。

「どうしよー!」
「まだ間に合うって!」

まーちゃんがかなり焦ってるみたいだったから、私も心配になって二人に話しかける。

「どうしたの?」
「まながね、クリスマス前なのに彼氏がいなくて予定ないって騒いでるの。」
「……………え。」
「なまえは予定あるの?」
「…………。」

あれ?哉太くん遊びに誘ってきた日って…24日だよね?24日ってクリスマスイブだよね?

「えええええええ!?」
「なまえっ!?」

12月24日クリスマスイブ。恋人達のクリスマスに。

私は哉太くんと二人で会うことになりまし…た。







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