青峰に強制連行された次の日、私を待っていたのは女子達からの質問攻めだった。青峰くんとはどうゆう関係なのとか、あの黄瀬くんと友達になったのとか。
そんな中またあいつが来るもんだから彼女達の質問攻めはヒートアップ。流石の私もそろそろ限界なんですけど。
「よっ!」
「よっ!じゃないわよ…性懲りもなくまた来て」
「んだよ、来ちゃ悪いのかよ」
「タイミングを考えてくれりゃ私は別に構わないのよ」
「タイミング?何のだよ」
本気でわからないといった顔をしてたからもう何も言わない事にした。で、今日はいったい何をしに来たんだ。
昨日は青峰がしつこかったから仕方なく相手をしたが、今日は絶対にやらないって決めてるんだからな。
「バスケ部には行かないからね」
「赤司が呼んでる」
「だから行かない…って、誰が呼んでるって?」
「赤司。ちなみに呼んでたの5分ちょい前な」
「早く言え馬鹿!!」
慌てて席を立って教室を出る。馬鹿峰の奴言うのが遅い!あいつ絶対呑気に歩きながら来たに違いない。
緑間とかが呼んでるなら別にいいけど赤司は不味い。ちょっとの遅れでも凄い顔して怒る奴だもん。
「遅かったな、みょうじ」
「…青峰から聞いたのがついさっきでして」
「やはり青峰に頼んだのが間違いだったか。それより、これを君に渡したくてね」
「プリント?」
「みょうじにも参加してもらいたいんだ」
「参加って……」
赤司が渡してきたプリントはバスケ部の合宿について書かれている物だった。しかも男バスのみの合宿で行くのは1軍だけときた。
男バスの練習に私も付き合えという事なんだろうか。
「今年はマネージャーが桃井しか居なくてね。家事までやらせるとなると相当な負担がかかる」
「え、桃井さんしか居ないの?マネージャーなんて募集したらすぐ来そうなのに」
「ミーハーなマネージャーは必要としてないんだよ」
「まあ、そうだね。黄瀬くん居るしね…」
「という訳だ。参加してくれないだろうか」
「一応予定確認してくるよ。何もないとは思うけど」
練習に参加じゃなくてマネージャー業を手伝って欲しいのか。まあ、1軍だけでも結構な人数居るみたいだし桃井さんだけじゃ大変だよなー。