シアワセはんぶんこ 白鳥
「ローションローションローションローションローション♪」
随分ご機嫌な弥彦。さっきからなんちゃら48のへビーローションをへビーローテーションだ。
「ローションローションローションローションローションローソンでローション♪」
「弥彦、何かいいことあったの?」
「え?俺機嫌いいのわかる?」
「うん、随分楽しそうだね!」
「まーな!」
「ねえ、何があったか教えて?」
ニッと笑った弥彦は私にそっと耳打ちする。耳に息がかかって少しくすぐったい。
「俺さ……こしょこしょ……」
「え!そうなの?」
「ニッシッシ!」
「すごいね、弥彦!」
内容はとてつもなく下らないことだった。でも弥彦が笑ってるから私も嬉しくなって笑った。
これからも弥彦の幸せを分けてもらって、私の幸せを弥彦に分けて、二人でずっと笑っていたいな。
そんなことを思いながら私は繋いだ手にきゅっと力を込めた。
シアワセはんぶんこ
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