融和願望





弐虎のフェラは巧みなもので流石同じ男同士イイところは分かっている。弐虎の舌が陰茎を這い、むき出しの亀頭を咥え込む。吸うように口を窄めた形で顔が上下すると、自然と壱丸の腰が揺れて、恍惚とした表情で感じ入る姿が堪らなく弐虎を誘った。指をするすると後ろへ持っていき、アナルに指を挿れようとするとそこはきゅうっと異物の侵入を拒み、指1本すらも受け入れる事は出来なそうだった。


「あー参ったな」


「ひぃあ、あ、ぁんッ…やっぱ無、理だ…ってば…」


「馬鹿、俺は挿れてえんだ。これじゃお前だけヨくなってんじゃねーか」


「だっ、て…ローションとか持ってないし…」


そうだよなあとぐるぐると頭を回転させるとふと小十郎から渡された昼飯の残りのひとつに目を引かれた。2人とも甘ったる過ぎて残したもの。それを手に取りにやりと笑った後の弐虎の行動は素早かった。


「ひ、あ、ぁあッ…!何、塗って…」


「蜂蜜だけど」


「ぁあッ、ん、やぁあ…ゆび、きもちわる…!」


「我慢しとけ」


用途を間違った金色の蜜が大量にアナルに塗りたくられ、くぷりと指を飲み込んだ。それでも異物感は拭えないが痛みはそれほどないようで、壱丸は固く目を瞑って肩を震わせている。弐虎はやっぱり蜂蜜は当たりだった、と自分を褒めながらアナルを犯す指を増やした。


「あぁ、ん、ぁあッ…!ひぃぁあッ、ぁあ、…弐虎お!に、こぉお!」


「…煽るんじゃねえよ」


「も、だ…めえ…ッ!も、たな……ぁあ!ふ、ぁあ、んぅう…イッちゃ…!」


あまりに甘く出される声と蜂蜜独特の甘い香りに弐虎の脳内は埋め尽くされた。己の昂
るものをひくつくアナルへと宛がって一気に押し込んだ。


「ーー……ッ!」


「、く……」


ぴくぴく震える壱丸の内股。経験したことのないような締め付けにぽたりと弐虎は汗を垂らした。腰を揺さぶり動かせば、痛い、と壱弐は泣くが構わずに中を掻き回す。その様はまるで肉食獣を彷彿させた。


「ぃたぁ…んッ!ぁああ、ん、はぁぁあッん!お、かしくなるぅ……!」


「や、っと挿れられたけど…きつすぎだろ…!」


「そ、んなの知らな…んぅッ!ぁああ、んぁ、ああッ!」


許容範囲を越えた襲い来る刺激に耐えられずに壱丸の手が宙を舞ったのでそれを弐虎は自分の首へと回し、目の前でぷるぷる揺れる唇に噛みついた。必死に縋るように強くしがみつく壱丸が可愛くて酸欠寸前の接吻を繰り返す。ようやく離してやると混ざり合った唾液が口端から流れた。


「ぁああ、ん、ぁあ……!弐、虎…おれ、も、駄目ッ!だめええぇ…」


「壱丸…!く、……ぁ!まじでいい…」


「弐虎…に、こおぉ…!あぁあ、ん、あぁ…!きもち、よ…すぎぃ…!にこぉ、にこぉ!」


「煽ん、なって言ってんだ…ろ!」


張り詰め、反り返った陰茎を握って強く鈴口を引っ掻いてやると腹に勢いよく白濁の液が放たれた。強く収縮したアナルの動きに身を任せ、弐虎も精を吐き出すと、疲れた体を地面に倒す。中に出している最中に弐虎は今更気付いたように声をあげた。


「やっべ、ゴムつけてねえ」


「…っざけんな」




融和願望




お題Largoさま

弐壱もっと書きたいです





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