「幸せが何なのか、私はずっと前から知っているわ」


 一華(マニューラ♀)
 27歳
 162p
 一人称:私
 二人称:あなた、お前

雪山に拠点を置く暗殺一族、9人兄弟の長女でクロの姉。
背負い傷も向かい傷もなく一族の中で一番腕の立つ暗殺者で、一族内で唯一クロの味方だった。
"女は道具"という一族の考えの中で兄弟を産むたび弱っていく母を傍で見ていた。母がまだ元気だった頃にその愛情を一身に受けた記憶は色濃く残っている。
自分の後に生まれた兄弟達に会ったのは彼らが少年に成長し厳格な父の言いなりになっていた後で、兄弟としての親しさは一切無く父からの寵愛を誰が受けるかの蹴落とし合いに巻き込まれた思い出しかない。
9人目の兄弟末っ子の九郎(現在名はクロ)を生むと同時に母は力尽きたが『特異体質を持って生まれた九郎は一族に歓迎されないかもしれない。どうかこの子を守ってやってほしい』と母の最期の願いを託された。

一華が母代わりとなりクロを育てたと言っても過言ではない。盗みと暗殺を生業としている一族の中で家系図から名を消されたクロだけが盗みも暗殺もしない優しさを持っていた。その優しさを一華は守りたいと思い、クロが幼少の頃から護身術を教えいつか雪山から逃がすつもりでいた。

だがとある日一族全員の意向でクロの殺害が決まり、一華はクロを雪山から追い出す形で逃がすと一族全員に刃向かい一族を抹殺した。その後自身も雪山を下り船に乗って見知らぬ土地を目指す。
一族抹殺の容疑で指名手配中だが、現在は暗殺専門のハウスキーパーとして雇用してくれる組織に拾われた。
雇用される代わりとして自身の何かを犠牲にしなければならず『一華』という名を捨て、組織の首領から新たに『ヨル』という名をつけられた。

暗殺に関しては一切慈悲がないが根はとても心の優しい女性。
雪山にいた当時は洒落っ気のない生活を送らざる得なかったが実は可愛らしいものが大好きで、雪山にいたうさぎ等の小動物を眺めるのが大好きだったとか。
ハウスキーパーとしてのドレス調の衣装や高いヒールに内心感激しているのは秘密。
最近クロと無事に再会を果たした。


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■関係

●あなたに会えて本当に良かった//エンドゥさん宅 クリューソスさん
ハウスキーパーになりまだ日が浅かった頃クリューソスさんの両親から依頼されてクリューソスさんのお家で勤め始めたのが出会いのきっかけ。
一華の家事スキルが目も当てられないほど悲惨で洗面所を泡まみれにしたりキッチンをスプラッタ現場にしたり…解雇されてもおかしくないレベルだったが、従業員を育てるのも家主の役目だと実家のメイドを派遣してくれて一華の家事レベルを磨いてくれた。
おかげでそれなりに家事をこなせるようになり、膝を抱いて休むことしか出来なかったのも横寝出来るくらいにクリューソスさんのお家が落ち着ける場所に変わる。
この頃にはおやすみ、いってきますのキスを交わしていたが一華曰くテレビの入れ知恵らしい。
ある日クロの存在が身近に迫っていることを知りクリューソスさんの傍を自ら離れたが、この時にクリューソスさんの傍を離れることを悔やみ悲しむ自分に気づき一華は葛藤する。
クロと再会できる道を確かなものにするためにクリューソスさんも尽力してくれ、結果晴れてクロとの再会が叶った。そしてクリューソスさんの傍で生き、彼の為に命を賭け彼を生涯愛すると心を誓ったのだった。
最近兄妹の養子を取ったが家族としての一歩を踏み出したばかり。
「安心してお眠りなさい。ずっと傍にいてあげる…悪い夢を見ていたら起こしてあげるから。おやすみなさい。今日も愛していたわ…リース」


●とても優しい子ね//霧さん宅 レツくん
●お洒落を教えてくれたお友達よ//霧さん宅 カリンさん

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