永遠
「すき」
「俺もすき」
きっとこの人生の中で出会った人すべての、顔見知りなだけの人すべての、すれ違っただけの人すべての、いっそ俺の知らない人すべての中で、俺が一番君のことを愛している。
これからどんな人間が世に生まれ落ちたって、それは変わらないだろうと、そう感じた。
「ずっとずっと一緒にいよう」
「うん、死ぬまで一緒にいよう」
「死んでも一緒にいれたらいいね」
「生まれ変わってもね」
繰り返し繰り返し俺らは愛し合うんだね。
嬉しくてたまらなくて、ふ、と笑みをこぼすと君も笑ってくれて、それが更に嬉しくて。
指をからめてくちづけて見つめ合って、愛を囁いてみせた。
「何度愛し合ったら飽くかな」
「飽かなそうだね」
「それもそうだ」
ああ離れることなんて想像したくもないしそんなことはきっとないだろう。
あふれて留まらないこの気持ちをどうにか一時的に抑えるすべを探してしまうくらいだ。
なら俺らはどれだけ一緒にいるんだろう。
いつかこの世界が滅びるまで一緒にいるのかな。
絶対に俺らが生きてゆけなくなる世界になるまで、ずうっと。
でもそしたらそらの上で愛し合うのだろうな。
じゃあ何も考えられなくなるまで?こわれてしまうまで?
そんなことで、どうにかできるものでは、ないだろう。
考えているとぞっとして、しかし実に甘美だと思った。
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相互依存な五いは素晴らしいと思います。
一人称はどっちとも取れるようにしてみました!
ヤンデレ好きすぎてつらいです。