つんつん!


「いらっしゃーい、入門票にサインしてねー」

「わかってる!」

差し出されたそれを乱暴に奪い取る。
軽く「ひゃー」とふざけた悲鳴をあげるそいつが本当に腹立たしかった。

さらりと筆を滑らせ、ほら、といらついた様子で手渡すと「はいはーい、あ、出茂鹿くんの字綺麗だよねぇ」だとか要らない言葉を吐いたあと僕の通りやすいようにさりげなく門を開けたりしやがったので、「そんなの自分で開けられるのに、馬鹿にしてるのか」と悪態をついてみせた。

「開けなかったら開けなかったで「お前事務員をなんだと思ってるんだ、僕はお客様だぞ」ーとか言ってくる癖に」

「……うるさい」

「うーん。まあいいや、出茂鹿くん今日は何の用?」

「敬語を使え」

「なんのごよーでしょーか。」

「……。別になにもない。」

「へ?」

ああわかってるそんなこといったらこいつが「僕に会いにきたのー?なんちゃってー!」とか言い出すのは優秀な僕はとっくのとうにわかってたわかってたのに言ってしまったのはそれはつまり僕の失態で、ああもうそうだよお前に会いにきたんだよ本当にむかつくな!そして僕は出茂鹿之介だ!

「名前呼んで欲しいの?」「ぶっ飛ばす」




こま鹿?こま出茂?
ほんとかわいいと思うのですが。
しかし出茂ちゃんのキャラをいまいち掴めてないな!



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