第十五話「シュタイン総合病院」


ブラックジャック、ピノコ、未来は

ドイツに到着しヒッチハイクをして

シュタイン総合病院に到着した。

「黒男さんはシュタイン博士とは

会ったことがあるんだよね?」

向かいながら未来はそうブラックジャックに

聞いた。

「ああ。

クロイツェル博士に扮していた時にな」

「ちぇんちぇーが博士になってた時は

アッチョンブリケだったのよさ」

そう言いながら三人は病院に入った。

「シュタイン博士にお会いしたいんだが…」

ブラックジャックは受付の人にそう言ったが

「お約束のない方とはお会い出来ません」

そう冷たく断られてしまった。

「こらー!無視するな」

「ピノコちゃん、先生の奥さんなんだから

そんなことを言ってはダメよ」

怒ったピノコに未来は優しく注意をした。

ブラックジャックは少し考えた後

「ピノコと未来。

お前達はロビーで待っていろ」

そう言って一人で歩き始めた。

「えー?」

「また?!」

ブラックジャックの指示に

またしても二人の奥さんは不満そうだったが

従うしかなかった。


「ちぇんちぇー遅いね…」

言われた通りロビーで待った

ピノコと未来だったが

あまりにもブラックジャックが遅いため

探すことにした。

「あれ?なんだろう、この音?」

「これは…オルガンの音ね」

不思議そうなピノコに

未来がそう言い当てた。

オルガンは病室から聞こえてきた。

まるでその音に誘われるように

二人はある部屋に入った。

二人ともワクワクさせるような音色だった。


to be continued