第三十八話「史子からのメール」


港で殺し屋と戦ったが

ブラックジャックは小さなクルーザーをかりて

逃げることに成功した。

未来とピノコはまたハラハラと

ブラックジャックについていくしかなかった。

「黒男さん…運転荒いよ」

ブラックジャックがクルーザーの運転を止めて

未来がそう吐き出した。

未来は完璧に乗り物酔いをしている。

「追われていたんだから仕方ないだろ?」

そう言いつつブラックジャックは

妻の未来が気持ち悪そうにうつむいたので

優しく背中を撫でた。

「でもこれからどうするのよさ…」

「実は史子さんからメールをもらっていてね」

ピノコに答えるようにブラックジャックは

説明を始めた。

「ああ、あのスカイホスピタルにいた…」

史子と短い間で仲良くなった未来は

そう思い出したが

「またあの美人の所に行くの?」

ピノコは不満そうだった。

「史子さんはシュタイン博士と一緒らしい。

行くぞ」

ブラックジャックは歩き始めて

未来もピノコもついて行った。


to be continued