第二十四話「ハイジャック発生」


悲鳴が上がった客室に

ブラックジャックと合流した未来が

急いで行くと

そこには銃を持った男が数人いた。

戦うことを前提にしているのか

迷彩色の防弾チョッキを着ている。

「先生方、飛行機は我々が占拠した」

医師を集めて男たちはそう言い放つ。

「黒男さん…」

「静かに」

不安そうな未来の手を

ブラックジャックはそっと握った。

しかし緊張が走る中、白拍子が犯人の一人を

隙をついて羽交い締めにした。

それで状況がかなり変わった。

みなが協力して犯人たちの動きを封じていく。

「ピノコちゃん、すごい!」

史子が褒めたようにピノコは近くにあった

電気ポットで犯人を殴った。

「う、動かないで!」

未来も足は震えていたが

床に落ちた銃を持って犯人を威嚇した。

犯人は降伏するだろうと思えた。

しかし銃を持った犯人の一人が

操縦室に入り、立てこもってしまう。

ドーン!

十数秒後、爆発音が操縦室から聞こえた。

機内が大きく揺れる。

「開けろ!」

「犯人は…気を失いました」

白拍子に応えるように副操縦士がドア越しに説明した。

「よかった!」

安堵する未来達だったが

「状況は…最悪です」

張り詰めた副操縦士の声が聞こえた。


to be continued