第二十三話「スカイホスピタル」


史子が指差した飛行機は「スカイホスピタル」。

空飛ぶ病院と呼ばれていて

今日報道陣にお披露目をするらしい。

「満足な治療設備がないなら

病院ごと飛んでいけばいいのだ」

スーツを着たドクターホワイトこと白拍子が

スカイホスピタルの前で

自慢げに報道陣の取材を受けていた。

「ん?ブラックジャック?

何故ここにいる?」

史子と一緒にいたブラックジャックを見つけて

白拍子は眉間にしわを寄せた。

白拍子は以前から高い治療費を請求する

ブラックジャックを煙たがっていたのだ。

そしてブラックジャックを招いた史子を責めた。

「技術の素晴らしさが分からないなら

乗ってみろ!」

しかし白拍子はそう言い放ち

ブラックジャック達はスカイホスピタルに乗った。

「私…白拍子先生は苦手かも」

「嫌いとハッキリ言っていいんだぞ、未来」

白拍子に聞かれないように

未来とブラックジャックはそう話した。


史子が未来達三人を連れて

スカイホスピタル内を案内した。

スカイホスピタルは飛行の揺れを軽減して

飛行中でも手術ができるらしい。

「ちぇんちぇーだったら揺れていても

手術できるのよさ」

「そうね、黒男さんならやりそう」

ピノコと未来がそう話している時

「きゃー!」

客室から悲鳴が聞こえた。

未来達にも緊張が走る。


to be continued