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家で浴衣(ハルヤ)

夏祭りが相次いで中止になってしまっているから

ハルヤの提案でハルヤの家で

浴衣を着て夏祭り気分を味わうことにした。

「姫…!」

「こんばんは、ハルヤくん」

紺に蝶の浴衣を着て髪を結いあげた未来は

少し恥ずかしそうに玄関に立っていた。

「あ…」

「変かな?」

「ハルヤ様は未来様がきれいすぎるから

照れていらっしゃるんですよ」

真っ赤な顔で何も言えないハルヤを見て

浴衣を着た島之内がそうフォローした。

「そ、そうです!

とても美しいです、姫」

我に返ったハルヤはいつものように

未来の右手の甲にキスをした。

「ありがとう、ハルヤくんも赤い浴衣に会うよ」

「お褒めいただき光栄です」

褒められたハルヤはにっこりと笑った。


四人で庭で花火をしたり

みんなでスイカを食べたりした。

「すごい楽しい!」

「そうですね。ですが…」

縁側でハルヤは未来の肩を抱いた。

「ハルヤくん?」

「これからの時間はあなたを独占していいですか?」

返事を聞かずにハルヤは未来にキスをした。

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