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第六話「気になる噂」

暖かい日。

(また学校に通うかな?)

ハルヤはそう思いながら歩いていた。

「ねえねえ、知ってる?」

すると女子高生の会話が聞こえてきた。

「この辺りで空飛ぶマグロが出るらしいよ」

「何それ!怖いじゃん」

ハルヤは足を止める。

(マグロねえ…

ま、この辺りなら妖怪探偵団が

なんとかするでしょ)

そう思ってハルヤは自宅に戻った。


「きゃー!」

しかし玄関の鍵を開けようとしたら

隣の未来の部屋から悲鳴が聞こえた。

「未来?!」

未来の部屋の玄関は開いていて

そこにはマグロと気絶した未来がいた。

「やはりお前だな。

雑魚だからこの姿でいいな」

ハルヤは拳を握ると

炎をまとって振りかざした。


「…ん?」

数分後、未来は目を覚ました。

床で気絶したのだが

ハルヤがベッドに運んだ。

「目が覚めたかい?

幻を見て気絶しちゃったんだよ」

「え…」

未来は驚き

(俺のカッコイイ活躍を見れなくて

残念だったな)

ハルヤはひっそりと笑った。


to be continued

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