大事にする

ミクは花畑で花の冠を作った。

「はい、スナフキンにあげる」

「ありがとう、ミク」

スナフキンは自分の帽子をとって

ミクはスナフキンの頭に

冠をつけてあげた。

「じゃあお返しはこれでいいかな?」

そう言ってスナフキンが見せたのは

銀色の指輪だった。

「これ…」

「婚約指輪だよ、ミク。

僕と結婚してくれないかな?

ずっとずっと大事にするって

約束するよ」

「スナフキン…嬉しい」

涙ぐんだミクにスナフキンは優しい手つきで

指輪をつけてあげた。


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