黒猫

スナフキンは雨の日に黒猫を保護して

その猫はスナフキンのテントに居着いてしまった。

「おはよう、ミーニャ」

ミクは朝スナフキンのテントにやって来て

黒猫に挨拶をするのが日課だった。

ミーニャという名前もミクがつけた。

「ミク、コーヒーを飲むかい?」

「うん、もらおうかな。

ありがとう」

お礼を言ってミクは

コーヒーが入ったマグカップを受け取った。

「でもミーニャは幸せだよね」

「そうかな?」

「うん!

だってスナフキンと一日中一緒なんだもん」

ミクはあまり深く考えずにそう言ったけれど

「じゃあミクも一緒に暮らそうよ」

スナフキンは真剣な表情でそう言った。

「え?それって…」

「プロポーズだよ、ミク」

スナフキンはミクの手を握って

目が潤んだミクはうなずいた。


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